子うまの坊やとバタバタあひる

青い空に、白い雲。優しく気持ちの良い風が、そよそよと吹いています。子うまの坊やは、牧場に住んでいました。牧場はとても広くて、子うまの坊やの知らないことばかりで、とても楽しい場所でした。いろんなことが知りたくてしょうがない子うまの坊やは、昨日はあっちの道へ、今日はこっちの道へと、新しいことを見つけるために歩き回っていました。
ある優しい風が吹く日も、子うまの坊やは、はじめてみつけた道を歩いていました。すると、すこし変わった動物に会いました。はじめてみる動物は、バタバタと羽を羽ばたかせて石の上で繰り返し飛び跳ねていました。何をしているのか気になった子うまの坊やは、しばらくバタバタするこの動物をじっと見ていることにしました。
一回、二回、三回。四回、五回、六回。
しばらく見ていましたが、ずっと同じことの繰り返しで、バタバタバタバタしているだけでした。子うまの坊やは、その動物の名前を知らなかったので「バタバタさん」と呼ぶことにしました。
1. いちがつ
「バタバタさん、おめでとうございます。」
ぴょんぴょん飛んでいる姿は、誰かにお祝いを伝えているようだったので、こうまの坊やは一緒になって、ぴょんぴょんしながら声をかけました。
「だれがバタバタさんだって?それにおめでとうって、なんのお祝いだい?」
アヒルは不思議そうな顔をして言いました。
「だって、誰かにお祝いをつたえていたんでしょ?だから、ぴょんぴょんと飛んでいたんだよね。ぼくもうれしいときは飛び跳ねるんだ。」と、こうまの坊やは答えました。
「違う違う。」とアヒルが笑い、
「実は今、探し物をしていてね。あそこにたくさんの白くて丸いものがあるでしょ?あれをとろうとしていたんだ。」と教えてくれました。


